(C)Universal Pictures
どうもでょおです。
ワイルドスピードアイスブレイクの冒頭、キューバでのレースシーンを覚えていますか?
あのシーンでドミニクは即席でフェルナンドのフリートラインをカスタムしました。キューバのニトロを積み、不要なものを外して軽量化し、ブライアンがやってたという簡易ターボ機能を追加しました。
ドミニクがブライアンから教わった手と言っていましたが映画の劇中では登場しませんでしたね。
このターボはアイスブレイクの劇中では「プアマンズターボ」「貧乏人のターボ」と呼ばれていました。
今回はこのプアマンズターボのメカニズム、仕組み、つまりやり方を調べて考察してみたのでご紹介します。
危ないので真似しちゃダメよ。
『ワイルド・スピードICE BREAK』プアマンズターボの仕組み
ドミニクのカスタムから考察する
まず『ワイルド・スピード ICE BREAK』の映画内でドミニクがどうやってプアマンズターボを作ったのか思いだしましょう。
空き缶の栓を糸にくくりつけて、その先をエンジンのどこかのホースに結びつけていました。
ターボを使う時に空き缶の栓を引っ張りホースを抜いたことによって爆発的な力を得ました。
ではこのホースは一体なんなのか。走行中に引き抜くと出力があがるホースって何なんでしょう。
ドミニクが引き抜いたのはウェイストゲートバルブのバキュームホース
ドミニクがフェルナンドの車に栓をくくりつけ引き抜いたホースはウェイストゲートバルブのバキュームラインでした。
ターボチャージャーというのは排気ガスの流入を利用し、タービンを回すことで空気を圧縮しパワーを得る装置です。なのでタービンを回すための排気ガスの量を一定量でとどめなければドンドンとパワーが上がり続けてしまうことになります。そうなるとエンジンがブローしてしまいます。
それを調整しているのがウェイストゲートバルブ。
ドミニクはこのウェイストゲートバルブに繋がるバキュームラインをキャンセルして、ウェイストゲートバルブの機能をオフにしました。
そのためターボチャージャーはパワーを上げ続け最終的にはエンジンから火を噴くことになりました。その代わりレースで勝つためのパワーを手に入れることができ、結果勝利を収めました。
つまりそもそもフェルナンドの車にはターボチャージャーが載っていたことが前提になります。たしかによく見るとターボチャージャーのようなものが搭載されているのが伺えます。
プアマンズターボなんて言い方するから栓の蓋でターボチャージャーを作ったように聞こえましたが、実際のところは「ターボチャージャーの出力を上げた」というだけになります。
プアマンズターボは実現可能か
『ワイルド・スピードICE BREAK』でドミニクがブライアンから受け継いだ方法として登場したプアマンズターボが実現可能かどうか、映画だけの話なのかどうか気になりますよね。
あくまで私の意見ですが実現は可能だと思います。
ウェイストゲートがターボの圧縮を制限しているのは事実ですし、その制限を解除することでより多くの空気を圧縮してエンジンに送り込むことが可能でしょう。
ただし映画のようにエンジンのパワーを爆発的に上げることができるかどうかというのは疑問です。単純にエンジンへの空気量を増やしただけではエンジンが焼き付きを起こしますし失火したり、回転数をあげても力がないということが起きます。
プアマンズターボで多少のパワーアップが見込めるかもしれませんが、映画のようにエンジンを回し続けているとゴールする前にエンジンが焼き付くでしょうし、ラルドの車に追いつくほどのパワーも得ることができないでしょう。
最後に
『ワイルド・スピード ICE BREAK』でドミニクが使ったプアマンズターボは実現可能ではあるけど、映画での描かれ方はかなり誇張されていると思うのが妥当かと思います。
エンジンが焼き付いてブローするのは間違いないと思われますので、絶対に真似しないようにしましょう。とはいっても私も実践したわけではないのでどうなるかはあくまで想像の範囲を出ませんが。
個人的には久しぶりにストリートレースのシーンがあったのでそれだけで満足でしたけどね。
ではまた明日。