でょおのフューリアスなブログ

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現行【マスタング】からみるレトロモダンブームの終焉|カマロも後を追う

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どうもでょおです。最近は町中でも現行マスタングを見かけることが増えてきましたね。2015年にフルモデルチェンジした7代目マスタングってやつです。

そんなマスタングを見るたびに思うことは「レトロモダン時代は終わったんだなぁ」ということ。

 

時代を先取りしてきたフォード

米自動車メーカー「フォード」は時代をこれまで時代を先取り続けてきた会社です。

歴史の授業でも習うのでご存知だと思いますが、自動車を初めて世に出したのもフォードです。

例えばシボレーカマロの誕生もフォードの代名詞でもあるマスタングに対抗するために作られたものでした。

「マスキー法」と呼ばれる排ガス規制が発令された当初は率先して、時代の流れに沿ってコンパクトなエコカー「マスタングII」を発売したりもしました。

フォードは今でこそビッグ3の中で落ちぶれてしまいましたが、それでも時代の先端に立っているのは言うまでもありません。

 

フォードの始めたレトロモダンブーム

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出典:File:Ford Mustang - Flickr - exfordy.jpg - Wikimedia Commons

レトロモダン、モダンクラシックなどと呼ばれる過去の車をリバイバルしたデザインの火付け役はフォードと言っても過言ではありません。

スタートさせたのは多分フォルクス・ワーゲンのニュービートルだと思うけど。

はじまりは5代目マスタング

フォードがマスタングにレトロモダンなデザインを取り込んみ新型車をリリースしたは1994年。

1994年に販売が始まった通称5代目マスタングには、初代を連想させるサイドボディのプレスラインなど各所に初代マスタングのデザインを取り込みました。

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出典:File:1994 Ford Mustang V6.png - Wikimedia Commons

5代目マスタングの前期モデルの途中1996年式からは、さらに初代マスタングの最大の特徴である三本の縦テールを復活させます。

 

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出典:File:98 Mustang.jpg - Wikimedia Commons

これが功を奏したマスタングはさらにレトロモダン路線を加速させます。

5代目マスタングの後期(1999年~)は前期をブラッシュアップしたもので、角張ったデザインを採用しつつも、前モデル以上にレトロモダン要素を取り込んだマスタングとなりました。

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出典:File:Mustang Cobra SVT 1999-2004.JPG - Wikimedia Commons

ボディサイドにあるプレスラインはさらに初代マスタングを連想させるものとなり、縦3連のテールランプはより初代の形状に近づきました。エントリーモデルに搭載されたリアスポイラーは1969年マスタングmach1で使われたものに似たデザインです。

また前後バンパーはどことなく「マスタングII」に似た雰囲気を持っています。

サンダーバードで小手調べ

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出典:File:Retro-Thunderbird.jpg - Wikimedia Commons

そして2002年。フォードはマスタングと同じく長寿シリーズの車サンダーバードで大々的にレトロモダンを打ち出します。

このサンダーバードは現代的な要素がかなり削られ、完全にレトロモダンなデザインとなりました。

この時代はすでにモダンクラシックがトレンドとなっており、その中で発表されたサンダーバードはデザイン的に非常に高く評価されました。

映画『007/ダイ・アナザー・デイ』で使用されるなど非常に多くの人々の心を掴み、成功を収めました。

ところが購入に至ったファンは少なく、価格設定が高いこともあり、たった3年間で生産が打ち切られました。

 

レトロモダンマスタングの誕生

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出典:File:Ford Mustang - Flickr - exfordy.jpg - Wikimedia Commons

新しいサンダーバードは失敗に終わりましたが、モダンクラシック路線で成功することに手ごたえを得たフォードは、マスタングでも同じことをします。

リビングレジェンド戦略に基づいて発表された6代目マスタングは大きな話題を生み大成功をおさめました。今マスタングというとこの形状の車を連想する人が多いですね。

このマスタングは日本でも非常に人気が高く、生産が終了した2014年以降も人気が衰えておりません。

このマスタングの大成功を追いかけるように、新しいカマロが誕生。カマロは数年前に生産が終了していたのですが、マスタングのようにレトロモダンデザインを採用して復活したのです。

そしてさらに新しいダッジチャレンジャーも登場します。フォードの後を追う形でGMがカマロを、クライスラーがチャレンジャーをリリースするのは初代の頃と全く同じ構図です。

初代の時もマスタングの成功を追いかけてカマロとチャレンジャーが作られたのです。

 

レトロマスタングの終焉

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出典:File:Ford Mustang GT 5.0 Premium 2015 (16732984578).jpg - Wikimedia Commons

2015年に誕生した7代目現行マスタングは2014年モデルのデザインを現代的にアレンジしたようなデザインとなっております。

特に前世代のマスタングの上位モデル、シェルビーシリーズの雰囲気を踏襲したもので、全体的なシルエットはより現代のスポーツカーらしいバランスになっております。

アメ車らしい不必要なほど張り出したバンパーやリアフェンダーの不自然なボリューム感を減らすことで現代らしいスタイリングを実現しています。

初代マスタングを意識して1999年から採用されていた「タレ目」ヘッドライトは排除。よりシャープな顔周りになりました。(追記:2017年でタレ目っぽく変更されました)

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これによりマスタングの持つ愛すべき「古臭さ」は失われました。

エクステリアにあったアメ車らしさは薄れ、現代的なスポーツカーと生まれ変わりました。これにより「レトロモダンブーム」は終焉を迎えることになります。

 

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ライバルカマロも後に続く

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出典:Chevrolet Camaro 2017, Precio Desde $25,980 on Vimeo

マスタングの販売戦略レトロモダンブームにならい、2009年現代に復活したカマロ。このカマロは初代カマロ、通称ベビカマをリバイバルしたものでした。

そしてマスタングが2015年モデルのマスタングを発表した後、カマロも2015年に新型カマロを発表しました。

このカマロはマスタング同様、クラシック要素を減らした、より現代的なデザインのものになりました。

 

チャレンジャーも時間の問題

マスタングのライバルでもう一台、レトロモダンのマッスルカーがあります。クライスラーのダッジチャレンジャーです。(チャージャーはレトロモダンデザインではないのでこの記事では省略します)

チャレンジャーもカマロと同じくマスタングに一足遅れて、レトロモダンデザインで復活しました。(2008年)

このダッジチャレンジャーは今のところ、カマロやマスタングのようにレトロクラシックではない新しいデザインの新型を発表していません。

チャレンジャーもマスタング、カマロの後に続くか、または生産終了してしまうのか。

今後どのような展望があるのか気になるところです。

 

おわりに

寂しいものですがトレンドというものには必ず終わりがやってきます。今後、アメ車のトレンドはどのような方向に向かっていくのでしょうか。